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⼩菅くみ 刺繍作家

3月8日は女性の功績を祝福し、女性の生き方を考える「国際女性デー」。今年のキーワード「SENSE/感覚」をテーマに、しなやかな美しさを携えた5名の女性クリエイターたちのインタビューをお届けします。彼女たちの表現や、彼女たち自身が持つ美しさの背景には、どんな感性が息づいているのでしょうか。

⼩菅くみ
KUMI KOSUGE
(刺繍作家)
日本大学藝術学部写真学科卒。巧みな技術で、絶妙なモチーフをユーモアたっぷりに刺繍で表現する。近著に『小菅くみの刺繍 どうぶつ・たべもの・ひと』(2021/文藝春秋)がある。
@kumikosuge


SENSE

女性を縫うとき、優しくて凛々しい 、自分の好きな表情に自然と仕上げていることに最近気づいたそう。「男性も女性も愛嬌が大事だと思っています。その気持ちが作品にも出ているのかも」。



INTERVIEW

「刺繍作家ってどんな仕事? とよく訊かれますが、個展やグループ展をやるほかに、広告や雑誌の企画で作品を提供したり、アパレルブランドとコラボレーションしたりと、意外といろいろあるんです。すべて手縫いのため、いつも予想以上に時間がかかります」と小菅さんは笑う。

彼女が刺繍にのめり込んだきっかけは入院だった。「会社員時代、難病でベッドに寝たきりになってしまった時期があって。じっとしていられない性格なので、絵を描いたり、本を読んだりもしましたが、そのなかに刺繍がありました。針と糸、枠、布、ハサミがあればできてしまう身軽さもよかったし、プレーンな服が世界にふたつとないお気に入りに変身するところに魅了されました」。家庭科教員の母と、手仕事が好きな祖母の影響で、手を動かすことはもともと好きだった。日本大学藝術学部で写真を学ぶも、成績はあまり芳しくなかったという。「ものづくりがしたい気持ちは今も同じなんですが、写真ではなかったみたいです(笑)」。

小菅さんは、食べ物、動物、セレブリティなどユーモラスな題材を、独特の臨場感あるタッチで作品にしてしまう。そこにはあっと驚く楽しさと、一度見たら忘れられない魅力がある。「刺繍には、繊細でかわいらしいイメージがあると思いますが、そうじゃないものもあるんだよ? って思っています。クスッと笑える、明るく楽しい気持ちになる、なんだかわくわくする……手に取って、そんな気持ちになってもらえたらうれしい」。


WEB LIMITED

小菅さんといえば、サウナ好きで有名。「基本、刺繍は家族が寝静まってから作業します。深夜にひとり、コツコツ縫っているとどうしても考えすぎてしまい、その話を友人にしたらサウナを勧められて。一時は毎日行くほどでした。最近はウォーキングも好き。汗をかくとすっきりリセットされるんです。年齢を重ね、根を詰めないことが心身の健康にとって大事だなと骨身に染みています」。思い立ったらすぐに行動。ひとりで車を運転して、どこへでも行ってしまう。「目黒区で生まれ育っていて、大自然に対する憧れがあるんです。雪景色や紅葉を見にいくこともあります」。小菅さんにとっての美しい人って? という質問には「ナウシカみたいに、優しさと強さを兼ね備えた、品格のある人」と返ってきた。「以前は憧れの人と自分に隔たりがあったけれど、最近はこんなふうになりたいな、と素直に思えるように。祖母の影響で言霊を信じているので、悪口は言わずに、明るく楽しくを心がけています」。

Interview&text_AYANA
Photo_Mizuho Takamura

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