(STORY)

COLUMN

内側にある光と夢の話

AYANA ビューティライター

FROM SEE/SAW

SEE/SAW が大切にしているのは、光がもたらす髪の輝きを通して、印象が美しく変化していくこと。一年を通して移ろう、さまざまな光の表情に呼応するように、私たちの髪も心も輝きを変える。

2026年、SEE/SAWが描くビジュアルストーリーのテーマは「Light Shapes.」。ブランドの原点でもある「光」にあらためて目を向け、光が髪や女性の印象をどのようにかたちづくっていくのかを、一年を通して表現しています( Gallery 2026 Part 2 )。

SEASONAL STORY 2026AWのテーマは「QUIET LIGHT, DREAMING.」。自分の内側を照らす光を見つめ、心の声に耳を傾けてみませんか。日々の小さな実感や身体の感覚を手がかりに、現在地を見つめながら言葉を紡がれたのは、ビューティライターのAYANAさん。その視点は、わたしたちが大切にしている「自分らしい美しさに気づく感覚」と静かに重なります。

光に気づいたとき、印象は少しずつ変わりはじめる。その繊細な変化を言葉にしていただきました。


ESSAY BY AYANA

子どものときは一日が長く、夢も希望も無限にあって、毎日が楽しくて仕方がなかった。けれども大人になると、しがらみの中であくせく生きるようになり、きらきらと光っていた童心はすっかり失われてしまう──そんな定説があるように思う。しかし私は一度たりとも同意したことがない。子どものときは、どう振る舞えば正解なのかといつも大人の顔色を窺っていたし、大人になるほどに好きなことややりたいことが増えて、人生が楽しくなっていったから。光は最初からあるものではなく、後からついてくるものだという実感がある。

とはいえ、子どものときに経験したときめきや喜びが、感性の大きな軸となっている、とも思う。

何度も読んだ絵本、ねだって買ってもらった魔法のステッキ、休日に出かけた映画館。大人になって色々なことを知り、自分の意思で選択を重ねてきたけれど、その原動力となる存在は、今も内側にいる幼い自分自身なのかもしれない。幼いころに漠然と捉えた「やりたいこと」こそが実は光源であり、大人になった私は、もとからあったその光を頼りに、前に進んできたのではないか。

ふと自信を喪失し、大きな不安に打ちのめされそうになり、希望を胸に颯爽と前に進んでばかりもいられない日は、幼き自分と対話をしてみたい。小さな私は、今の自分を見てなんと言うだろう。案外、頑張ってるじゃん、すごいねと目を大きく見開いて驚いてくれるかもしれない。内側にはいつも光源があるのだと思うと、何度でもやり直せる気がする。


( FEATURE )

SEASONAL STORY 2026AW

自分自身の内面を照らしてくれる冬の光。
様々な光の表情を通じて、光と髪と女性がつくる
ビジュアルストーリーをお届けします。​

AYANA(ビューティライター)

コラム、エッセイ、インタビュー、ブランドカタログなど広く執筆。化粧品メーカー企画開発職の経験を活かし、ブランディングや商品開発にも関わる。著書にエッセイ集『仕事美辞』『「美しい」のものさし』(双葉社)がある。文章講座EMOTIONAL WRITING METHOD(エモ文)主宰、OSAJI メイクアップコレクションディレクター。

@tw0lipswithfang
www.ayana.tokyo

Text_Ayana
Photo_Kazutaka Nakamura